Guitar talk

フィリピン航空便(PAL)へギターを持ち込みたい場合・・・

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結論: ムリです。

はい。はっきり言いました。ムリです。預けるしかありません。

少なくとも私の経験上、国内線・国際線どちらも2012年あたりから厳しくチェックしてるように思います。これはどこの空港から乗り込もうが同じで、各国の空港のグラウンドクルーに徹底的に通知されているようでした。この話はフィリピンのギタリスト仲間の間では結構有名です。ちょっと前までは何も言わなかったのにね。

実体験①: バンコク(BKK)-マニラ(MNL)便 2012年ごろ

最初に言われたのはこの頃。当時バンコクに仕事で住んでいて、用事があってフィリピンに2日間だけ帰ろうとしていたところだった。

その時の荷物は小さなスーツケース1つと、ソフトケースに入ったエレキギターが1本。いつも通りチェックインカウンターへ行ってスーツケースを預ける。ギターは後ろに背負ったままだった。

チェックイン手続き中にスタッフから後ろのギターを指され、聞かれた。
"Is that a guitar?"
"Yes"と即答。
”You have to checkin your baggage."と返された。
ぶっちゃけ、ギターを預けてもまだ10kgぐらい余裕があったし、この時使っていたソフトケースもRitter製のパッドが結構厚めのごついソフトケースだったので、預けても問題なかった。
どうやら"Philippine airlines does not allow guitars inside cabin"とのことらしい。初めて聞いた言葉だったが、この時ぐらいから明確化されていたのだろうか。

バンコクのフィリピン航空のチェックインカウンターって、タイ航空の制服着ていた人たちが座ってた(当時)ので、海外空港の業務委託先にも通知するぐらいの徹底ぶりだったのだろうが、その時は”あらそうなの?ふーん”といった感じで、深く考えずに乗り込んでいった。

実体験②: 名古屋(NGO)-マニラ(MNL)便 2013年ごろ

私のフィリピン航空における数ある最悪の体験の中の1つ(笑)がこの時。

当時はまだタイに住んでいて、この時も用事があって日本に2日間だけ滞在し、その帰りに日本で手に入れた中古のギターを持って、フィリピン経由でタイに戻る時だった。

カウンターでスーツケース2つを預け、ギターは背中に背負ったまま手続きを終え、そのまま出国エリアに入っていった。この時、ギターについては何も言われず、私も特に気にすることはなかった。ぶっちゃけ、バンコクの空港で言われたこともすっかり忘れていた。

ボーディングタイムになり、ゲートを通ってブリッジに入ろうとしたその時だった。フィリピン航空の制服を着たこわそうなおばさんが追っかけてきて、止められた。

「すみません、そのギター、チェックイン時にスタッフにチェックしてもらってますか?」
「いや、知らんけど。チェックしてるんじゃない?」
「ギターはお持ち込みいただけないんです」
はあ?いまさら言うなよって感じだった。この時はちょっとゴネてみた。
「あっそう。いや、以前フィリピン航空に預けたら壊されたことがあったんで、できれば預けたくないんだけど。」(←かなり昔の話だけどね)
「そういうのはお客様の責任で梱包した上で預けてもらうことになってるんです。」

・・・・・あんだとぉぉぉこのやろうううぅ!!壊れたのはおれのせいだっつーぅんかあああぁぁぁ??あんたんとこの扱いが悪いのを棚にあげといてこんなこと言うかああぁぁぁ??

と、ハッキョーしそうになったけど、ここはひとつ自分を落ち着かせ、「もう2度とフィリピン航空には乗らん!!」と誓い、言われたことに応じるのでした。

そうして一度ゲート付近に戻り、チケットをチェック。この時の預け入れ荷物の条件が個数による制限(2個まで)だったので、3000円ぐらい(だったような気がする)を払い、ギターを預けて乗り込んだ。機内に入ってみると、棚がガラ空きで全然よゆうで入るように見えるのだが・・・

またこの時の機内食が今までにないほどまずかった。ご飯はパサパサを通り越してガチガチで、ラップをしないで一晩放置したごはんをレンジで温めた?と思うぐらい。

フィリピン航空って、今まで乗ってきた中ではメシがまずいことはなかった。それにパイロットのスキルも元空軍パイロットが多いという話を知り合いのパイロットから聞いたことがあり、自分の中では多少サービスが悪くても評価は悪くない方だっただけにとても残念。次の実体験③を除き、この時以降フィリピン航空を利用することはなくなった。

実体験③: ラワグ(LAO)-マニラ(MNL)便 国内線 2014年ごろ

2度と乗らん!!と誓った後だったが、一度だけ他に手段がなかったため、止むを得ず国内線に乗ったことがあった。

この時は、バンコクからセブパシフィック航空でマニラへ、そこからフィリピン航空で北イロコス州ラワグに飛び、またマニラに戻る時だった。スケジュール的にもタイトだったため、他に選べる航空会社がなく、フィリピン航空に乗るはめになってしまった。

この時の荷物はRitterのごついソフトケース、といっても中身は空で、その他スーツケースなどは無し。マニラの自宅にあるギターを持ち帰るためにケースだけ持って来た。行きはカウンターで空である事を伝えたため、特に問題なかった。一戦あったのは帰りの時だった。ぶっちゃけこの時は前回の名古屋での件もあり、ちょっとからかってやろうという気が少しあった。

ラワグの空港で普段通りチェックインする。荷物はソフトケースだけなので、預けるものはない。すると案の定スタッフが、
「それ、持ち込めませんよ」と言う。
「これ、空のケースだよ」
「OK、でも中に入った時に止められるからね。」
どうやら私がウソ言っていると思ってるらしい。
「Yes I know, and I'm telling you it's EMPTY!!!」
と、半ギレになりながら、ソフトケースを半分に折って見せた。
「Oh...」
ようやく、納得していただけようだ。

フィリピン航空に乗る時は、ハードケース武装して預けましょう

3回にわたって言われ続けたし、他のギタリスト仲間も同じ目にあっているので確実だと思いますが、「持ち込めない」というのが今のフィリピン航空のトレンドのようです。ぶっちゃけ機種にもよりますが、棚に入らないことはないんですよ。(経験上、B777は棚が狭くて入らなかった。)でも、ダメって決まっているなら従いましょう、当たり前の事ですけど。他のお客さんにも迷惑です。

荷物を限度いっぱい持っていきたい気持ちもわかるし、大切な楽器を預けたくない気持ちもわかります。でも本当に大切なら、がっちりハードケースで武装して守ってあげましょう。普通に考えたらこれが当たり前じゃない?不安なら保険をかける!クレジットカードに保険がついてたりするでしょ?なければ別途購入すればいい。空港で出発前に入る事もできる。

それでもイヤなら持っていかない!

以上、当たり前の事をお話しました。
私は別の航空会社を選びますけどね。2度とフィリピン航空なんかに乗るかっ!へっ!

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