先日フィリピンへ飛んだ時に、セブパシフィック航空を利用したのでそのレビューを今回は紹介します。
今回利用した便は、名古屋→マニラ5J5039便。
この航空会社は90年代からあるんだけど、当時は国内線のみで、国際線に就航したのは2001年にはいってから。比較的新しい航空会社なんだけど、当時はDC-9など他社が使い古した機材を使っていた上、直接の関連性は不明だが墜落事故を起こしていたような記憶がある。それと古いエンジンを使っていたせいか、このDC-9の騒音がとてつもなかった。その時期私はまだフィリピンに住んでいて、家が空港の近くで滑走路の延長線上にあったもんだから、セブパシフィック機が上を通るたび騒音がヒドかったのをよく覚えています。
私の中ではあまりイメージの良くない航空会社だったのですが、2000年代にはいってから航路拡大に伴って国際線へ参入したのを機に、どんどん航空機のラインアップを更新していきました。一時期の売り文句は「保有航空機の平均年齢は3年未満」とか言ってたような。古い機材は全て退役させ、エアバスの最新機をどんどん揃えてイメージアップを図り、当時経営が傾いて事業縮小したフィリピン航空を尻目にシェアを拡大していくのでした。今ではフィリピンのフラッグシップキャリアであるフィリピン航空を追い抜き、フィリピン最大の航空会社へと成長しました。日本への就航は2008年の関空から。私はこの頃から利用していますが、木曜日の仕事帰りに乗れて日曜日の夜には帰ってこれるので、スケジュール的には便利ですね。ただし遅延もしょっちゅうおきますが・・・
チケットの購入はセブパシフィック航空のホームページのみ
さて、前置きが長くなりましたが。チケットの購入はセブパシフィック航空のホームページのみで可能です。ふつうの代理店とかでは買えません。フィリピン国内では扱っている店舗があちこちにあるようですが、WEBで完結できます。
ただし、ふつうに買うとフルサービスの航空会社より高くつくこともあります。不定期でセールをやっているので、ちょいちょいホームページをチェックしながらあらかじめ渡航日をいくつか決めておいて、いざセールが出たら即刻買うというスタイルで挑まないと、格安のチケットが買えません。とくにセール開始直後とかはもたもたしてると、セブパシフィック航空のサーバーがダウンして繋がりにくくなることもあります。私は以前にこれで片道1ペソのチケットを2往復分買うことができました。もちろん税金は別途ですが。
WEB CHECK-INが利用可能
WEB CHECK-INできます!チェックインカウンターもちゃんと専用レーンを設けてあるので便利です。LCCなので、機内持ち込みの手荷物を厳しくチェックする関係もあり、カウンター前は結構混みます。
(写真:WEB CHECK-IN専用レーン)
(写真:一般レーン)
ゲートまでは結構遠い・・・海外空港だと直前のゲート変更も
セントレアのゲートはいつも一番先端の14番?(スカイデッキの一番先端にあたる部分?12番だっけ?)ゲートで、毎回結構歩くのがしんどかったんだけど、今回は24番ゲートとの事。どこだろう。
げ、24番ゲートってもしかして。。。
あ、やっぱり南側ウィングの一番先端じゃん。。。これも結構しんどいな。なんでいつもいつも一番はしっこなんだろうね。ゲート使用料が安いのかな。
やっとついた24番ゲート。
一度バンコクからセブパシフィックに乗った事があったけど、あの時も一番先端のゲートだった。で、なぜか知らんけど、スワンナプーム空港って、ゲート変更がしょっちゅうあるんだよね。ボーディングタイムまで売店とかでのんびりしてから行ったりすると、ゲートで「すみません、変更になりました」なんて言われる事も。しかもあの空港って、デカイ。。。さらにそのときの変更先が元のゲートと逆側のウィングの、最先端のゲートになってた。結局、ボーディングタイムギリギリのところをメッチャ焦りながら、のべ1.5kmを歩くのでした。重い荷物と子どもを連れて。
機材はA320-200を使用
A320-200です。3-3配列で全席エコノミーです。LCCなんで当たり前かもしれませんが。
シートもこんな感じ。シートもブランケットもヘッドホンも置いてません。ちなみにブランケットは有料です。
シートポケットの中身はこんな感じです。一応機内誌は作ってるんですね。機内誌「SMILE」とSAFETY INSTRUCTIONとエチケット袋がシートポケットの中に入っています。機内誌に乗っているツーリストスポットの紹介ページはよく読みますね。特にフィリピン国内の紹介記事は興味深いものもあり。
革張り(PVC革?)シート。足の長い人は辛いかも。
LCCです。こんなもんです。空飛ぶ市営バスだと思ってくださいっ!
とにかく前が狭いです。足もこんな感じ。深く座って3cmほどの隙間ができるってところ。ちなみに私、179cmです。マニラまでの4時間フライトぐらいだったら我慢できる限界ギリギリのところですかね。これ以上フライトが長いとつらい。
目の前に前の席のシートバックが迫っているんで、ノートパソコン出して仕事しようなんてもってのほか。せいぜいiPadですね。
てか、こんな狭いところで仕事しようなんて思えん。
機内サービスはすべて有料
食事は出ないんで、機内販売で購入。ご飯物の他に、飲み物やスナックなど、セブパシフィックのグループ会社Universal Robina系で扱っている食料品をメインに揃えています。支払いは円、ペソどちらも可。だけどお釣りはペソで返ってきます。私はNOVAっていう穀物チップスが好きでたまに頼みます。でも、せっかく安くチケット買って乗ってるのに、わざわざお金出して狭い機内で食事しようとはしません。4時間フライトだし。興味ある方はどうぞ。
機内誌にご飯もののほかスナックや飲料のメニューがのっています。これ以外にもポテトチップとか売ってるものもあるんで、直接クルーに聞いてみましょう。
インプレッション:ふつーにLCCです。
基本的に、乗って移動するだけの交通手段です。LCCの基本ですね。機内も狭いんで、当たり前だけどゆっくりなんかできません。私の中ではLCCは空飛ぶ市営バスと解釈して乗ってますので、そう考えるとサービスとしては充分だと思います。まあ、よくて空港バスの延長線ですかね。空港バスに乗ったら「あら、現地まで着いちゃった!」みたいな。
ただし。LCCに共通して言えることだと思うんですが、使用機材が遅延すれば出発も遅れます。当たり前かもしれませんが。それにセブパシフィックは結構遅れます(経験上)。以前に私はバンコク→マニラを利用した時は6時間遅れました。結局出発したのが朝の5時ぐらいだったと思いますが、この時は到着後の10時とか11時とかにフィリピン航空の国内線乗り継ぎがあり、国内線ターミナルに到着したのが出発10分前。さすがにもうダメかなと思いチェックインカウンターに事情を話して掛け合ってみたが、幸いこっちも前輪のメンテナンスで少々遅れるとのことで、預け入れ荷物がなければ乗っていいよと言ってくれました。不幸中の幸いでしたが、寝不足と遅延&タイムロスからのイライラでこの時は最悪でした。なので、相当スケジュールに余裕をもつまたは急な変更に柔軟に対応できるようにしないとトラブります。特にLCCでの乗り継ぎ便は相当の間隔をあけるか極力避けましょう。